第11章

ソランド学院に戻ってからの日々も、私の悪夢は続いていた。

「この詩に込められた真意とは、一体何ですかな、アリス姫」

額に青筋をくっきりと浮き立たせ、アレクサンダー教授は私が提出した詩の課題を手に、隠しようもない怒りをその声に滲ませていた。

教授の氷のような詰問に、私は後ろめたさから俯いた。この詩は昨夜、半ば意識を飛ばしながら仕上げたものだ。正直に告白すると、私に詩才など皆無であり、ただ耳障りの良い華美な言葉を適当に並べたにすぎない。

「きょ、教授……この詩は、白鳥の丸焼きについて詠んだものですわ」

私は蚊の鳴くような声で答えた。

「ほら、『白き羽が火の中で舞い踊る』は焼い...

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